令和の意味や由来は?万葉集「梅花の歌三十二首」を引用した理由は?
平成に続く新元号の「令和」(れいわ)の意味や
由来となった万葉集の「梅花の歌三十二首」が話題になっているので
それを簡単に現代の言葉に変えて説明したいと思います。
加えて、なぜ最終的に令和が選ばれたのか?
他の候補やその理由についても色々と調べてみました。
令和の由来となった万葉集とその意味
新たな元号として発表された
令和の意味や由来について安倍総理は
万葉集の「梅花の歌三十二首」から引用したと明かしています。
日本最古の歌集であることや天皇や貴族から下は農民まで様々な階級の人が
この万葉集に携わっていたということも考慮し
まさに日本の文化と伝統が詰まった国書であるという旨の説明をしています。
引用したのは以下の部分です。
「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す」
出典:万葉集「梅花の歌三十二首」より
この令月の部分と風和ぎの部分を合わせて
令和にしたとのことですが
現代文ではどのような歌なのでしょうか?
令月というのは「めでたい月」という意味があり
この「梅花の歌三十二首」は
梅の花を愛でながらの宴会の様子を詠んだもので
現代風に簡単に訳すと
「初春(1月下旬~3月上旬くらい)のめでたい日に、風も気持ちよくて梅の花も美女が化粧しているように綺麗で、蘭の花も香りが良い」
というニュアンスです。(細かい点は違いますが簡単に訳すと大体こんな意味です)
安倍総理はこの一文を由来にしてどんな意味を込めたのか?
会見でこのように説明しています。
「令和には人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められております」
「悠久の歴史と香り高き文化。四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さのあとに春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように。一人一人の日本人が明日への希望と共にそれぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいという願いを込め、令和に決定しました。」
と会見で語っておりました。
素敵な意味ですよね。
「香り高き文化」というフレーズに一瞬、
ん?聞き取り間違いかな?と思いましたが
私の勉強不足なだけで、そういう表現方法もあるみたいですね。
ちなみに
ニュース報道によると明治から平成までは
ずっと中国の書籍が元号名の由来でしたが
今回、国書が由来となったのは初のことだそうです。
今までなぜ中国の書籍を由来にしていたのかわかりませんが
今回の由来も一応は万葉集の国書の一文を引用していますが
「梅」自体が元々、飛鳥時代に中国から伝来したと言われているので
その辺りの関係はどうしても切っても切れないのかもしれませんね。。。
とはいっても梅は奈良時代の頃から今日に至るまで
国民の生活の一部として身近なもので
万葉集が出来た奈良時代では、花といえば梅を指すほど国民的な存在だったようですよ。
続いて
他の元号の候補ですが
ネット上では「安生」「永和」など色々と囁かれていましたが
安倍総理曰く
候補にどれが挙がっていたのか、また候補数は明らかにしないとのことです。
※追記:
情報が漏洩したようで
「英弘(えいこう)」「広至(こうし)」
「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」「久化(きゅうか)」
の5つの案が出ていたと報道されました。
どうやら関係者がマスコミに情報を売ったようですが
本当に酷い話です。。。(追記終了)
令和に決定した決め手について以下のように説明しています。
「我が国が誇る、悠久の歴史、文化、伝統の上に、次の世代、次の時代を担う世代のために、未来に向かってどういう日本を築き上げていくのか?そしてその新しい時代への願いを示す上で最もふさわしい元号はなにか?という点が一番の決め手でありました。」
最初にこのようなテーマありきで
考えていたみたいですね。
個人的な感想としては素敵な元号だと思います。
最後に令和に対してのネット上の声をご紹介したいと思います。
令和の意味や由来に対するネット上の声
令和って普通にかっこいいんだけど
— こよみ@まふワン参戦 (@fuchan_0505) 2019年4月1日
中にはこのような意見もありました。
新元号は「令和」
国語辞典で「令」は
●言いつける→命令など
●制度上の規定→法令
●良い、ほめ言葉→巧言令色
●させる、使役させる
どれをとっても良い意味はありません。
「令」は元号にふさわしい言葉ですか?
命令され、使役させられる平和ですか?— 俵 才記 (@nogutiya) 2019年4月1日
そしてそれに反対するようにこんな意見も。
命令の令だと言っている人には、「ご令息、ご令嬢の令で『良い』という意味だよ」と説明するのが一番いいかも。>令和
— まとめ管理人 (@1059kanri) 2019年4月1日
令和の出典となる「令月」は「めでたい月」という意味。
「令」は形容詞で用いると、「美しい・立派な」となります。
命令や法律のことではありません。— $wordƒish🇧🇪🇦🇱🇪🇪 (@StandByMe9999) 2019年4月1日
ちなみにこちらが安倍総理本人のツイート。
そして、この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められております。 https://t.co/2SOyIa9qSU
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2019年4月1日
今回、新元号の令和の意味や由来について調べてみましたが
中には深読みする人もいたり、世の中色んな意見があるみたいですね。
どんな意味があったにしても
戦争や事件、事故を除けば、良い令和を過ごせるかは、
個人個人の自分の行い次第だと思うので
これからも精一杯生きていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。