新潟地震の優太くんの現在は?母の愛が救った奇跡の子供のいま。
新潟地震の奇跡の子供、優太くんは現在なにしてる?高校でも柔道を頑張っていた!
2004年10月に発生し68人が死亡した新潟地震で、絶望的な状況から奇跡的に救出された当時2歳だった優太くんは、現在どこでなにをしているのでしょう?
「守られっぱなしでは悪い。自分も守る仕事がしたい」
中学1年生でこう語っていた彼ですが、今もその気持ちは変わらないのでしょうか?
立派に成長した優太くんの現在について調べてみました。
新潟地震の優太くんの現在
新潟地震で奇跡的な生還(状況については後ほど記載)をはたした優太くんですが、現在彼は高校3年生になっています。(2019年時点)
母と姉を亡くした彼は祖父母によって育てられ、今では柔道に打ち込む立派な青年に成長しています。
彼がまだ小学生の頃には、こんなエピソードもありました。
※ミハルさん=祖母、敏雄さん=祖父
ミハルさんは「本当に明るく素直に育ってくれた」。敏雄さんも「優太がいるおかげで頑張っていられる」。その言葉に優太君は「じいちゃんとばあちゃんが育ててくれて幸せ」と応じる。昨年9月、ミハルさんの誕生日には、お小遣いでネックレスを買ってプレゼントした。
――中略――
小学1年の時、裏庭の木で捕まえたセミをじっと見つめ、「こいつにも命があるからな」と放してあげた。2年前、巣から落ちたムクドリのヒナを「このままだと死んじゃうよ」と家に持ち帰った。えさにシラス干しをあげる時は「こんな小さい魚だけど、前は生きてたんだよね」。
将来の夢は「自衛隊。かっこいいから」。自分を助けてくれたレスキュー隊や、宇宙飛行士にもあこがれている。
出典:2012年掲載の朝日新聞DIGITALより
そして2014年の優太くんが中学1年生になった時の様子がこちらです・
現在は中学1年。身長170センチ、体重64キロの恵まれた体格を生かし、柔道に打ち込む毎日だ。6月の大会では優勝した。「まだ力だけだから、技もかけたい。もっと強くなりたい」と稽古に励む。
――中略――
祖父母と3人暮らし。祖父の敏雄さん(78)によると、優太君は生き物の命を大切にするという。2人で釣りに出かけても、「殺すのが嫌で釣った魚を食べずに育てようとする」。数年前、巣から落ちたムクドリのひなを拾ってきて、今も大事に育てている。
祖母のミハルさん(76)も孫の成長に目を細め、「助けてくれた大勢のみなさんに本当に感謝している」と語る。優太君はここまで育ててくれたお礼を「じいちゃん、ばあちゃんに言いたい」と話すが、敏雄さんは「恩は自分らではなく、優太の子供に返してくれたらいい。家庭を持って子供を育てる、それが一番の親孝行だ」とさらなる成長を願っている。
出典:2014年掲載の世界日報より
優太くんが心優しくまっすぐ育っているのも微笑ましいですが、育ての親である祖父母も凄く良い人なんだなと伝わってきます。
地元の新潟県魚沼市の公立中学に進学した彼は、中学3年生の時には柔道で階級別の市大会で優勝もしたそうですから凄いですよね。
そして現在は隣の市の長岡市にある私立高校に通っています。
自宅から通っているのか、寮に入居しているのかわかりませんが、今も柔道を頑張っているそうですよ。
この私立高校は偏差値こそそこまで高くないですが、部活動に結構力を入れており、優太くんが所属する柔道部もこれまでに新潟県大会優勝や北信越大会優勝、全国大会出場を果たしてきた実績のある私立高校です。
高校の口コミを見たところ悪い噂はほとんどなくて、かなり良さそうな雰囲気の高校です。
そんな環境で3年間柔道に打ち込んできた彼ですからきっと、目標に向かって努力することができる人間に育っているのではないでしょうか。
奇跡の生還ということである種のヒーロー的な存在の優太くんですが、一般人には変わりないので高校生になった彼のプライベートは明かされていません。
なのでもしかしたら実際は、私たちが思うよりも案外普通の男子高校生といった感じなのかもしれませんね。
幼い頃は「自衛隊に入りたい」という夢があったそうですが、自衛隊だけが人助けの職業ではないですから、将来の夢が変わっていたとしても何ら不思議はありません。
むしろ、本人的には
「本当は違う職業にも興味あるけど、自衛官になりたいって言ってしまったからなぁ・・」
と悩んでいる可能性もゼロではありません。
ですが、そんなことに縛られずに好きに生きていいと思うのはきっと私だけではないはずです。
彼がどんな事を思いながら生活しているかわかりませんが、
高校3年生というのは多感な時期ですし、今後の人生で色々と大変なことはあると思いますが、命を大事にする優しい心を失わずに育ってほしいです。
最後に新潟地震で優太君に起きた信じられない奇跡について書いてこの記事を締めさせていただきます。
新潟地震で優太くんに起きた奇跡
2004年10月23日17時56分。
最大震度7の大地震が新潟中越地方を襲いました。
この時、優太くんは母親の貴子さん(当時39歳)と姉、真優ちゃん(当時3歳)と一緒に車に乗っており、車ごと土砂崩れに巻き込まれてしまいました。
こちらがその時の様子です。
当時2歳だった優太くんは、この時すでに土砂崩れに巻き込まれてから約92時間も経過していたそうで、こんな状況で助かったのですから本当奇跡ですよね。
しかも奇跡はこれだけではありません。
救出された優太くんは「お母さんがずっと一緒にいて怖くなかった」「お母さんが歌を歌ってくれていた」と言っており、
それを裏付けるように、現場に駆け付けた救急隊員も、当時の生放送の中継で「女性の声が聞こえます!」「子供がいると言ってます!」と言っていたそうです。
そしてテレビ画面には「2名生存」というテロップ。
しかし
後の報道によると母親と姉は土砂崩れに巻き込まれた際に即死しており、この時すでに死亡していました。
亡くなった母親が我が子を想って、救助が来るまで励まし続けたのでしょうか・・・
私はリアルタイムでこの中継報道を見ていたわけではないのですが、これはよくある都市伝説的なものなのでしょうか?
調べてみたところYouTubeなどで当時の中継報道などは残されていないものの、職業も年齢も違う複数の人が実際に一連の報道を見たと証言しているので信憑性は高そうです。
こんな不思議なことってあり得るのですね。。。
優太くんの母親の貴子さんは生前高校教師をしており、彼女の教え子によると生徒から好かれる愛情深い良い先生だったそうです。
彼女は死してなお愛する我が子を守り続けたのかもしれませんね・・・
そんな風に、母親をはじめ、救急隊員や災害救助犬など多くの人達によって命を救われた優太くんですから、現在は色々と悩む事もあるかもしれませんが、これからどんな未来を選ぶにしても自分のことを大事にしながら生きていってもらいたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。